アクセス解析
FC2ブログ
スポンサーサイト 
-- / -- / -- ( -- )  --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 Com(-) * Tb(-) * page top↑ * [Edit]
読了:『GOSICK―ゴシック』 
2006 / 06 / 16 ( Fri )  18:38
さて、久しぶりに『ライトノベル・シリーズ1冊目続々読書計画』に手を付けようかなということで、これを買ってみました。
「ミステリー」と称しているところが、ガチガチに固いミステリファンのわたしとしては少々、かなり、不安です。

『GOSICK―ゴシック』桜庭 一樹 富士見ミステリー文庫
**内容(「BOOK」データベースより)fromアマゾン
聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を―。その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。「混沌の欠片を再構成しよう」そして、たちどころにそのどんな謎をも暴く…いや、〈言語化〉してしまうのだ…という。西欧の小国・ソヴュールに留学した少年・久城一弥。彼はふとしたことから知り合った少女・ヴィクトリカとともに、郊外に住む占い師殺人の謎に挑む。しかし、それはある大きな謎の欠片でしかなかった。囚われの姫と、彼女を護る死に神が、幽霊の現われる呪われた船の謎に挑む。白と黒の物語の幕が今、開きます。

うーん、カバー裏紹介文と同一ですが、しょーもない文章ですなぁ。(^^;;
もちょっとマトモなことは書けないのかと思わずにはいられませんね。

ええと、内容は・・
よくわからないセレブっぽい学校の、迷路のような図書館の最上階に閉じこもっている(もしくは閉じこめられている)ヴィクトリカなる女の子と、日本からの留学生?久城君が、おどろおどろしい事件に巻き込まれる・・ という話ですかね。探偵役は実社会はまったく知らないけど本だけはむやみに読みあさっている(らしい)ヴィクトリカの方です。
占い師が殺される事件をあっさり解決した二人は、この占い師が持っていた招待状に応じてヨットでの晩餐会へ。ところが、なぜかヨットに閉じこめられ、仕掛けられたトラップで命を狙われ・・・
さて犯人は?そしてその目的は? 10年前のいまわしい事件とはいったい?
・・・てなところでしょうか。(笑)

結論から言えば・・・
いや、意外に楽しめました。はい。
途中はほんと、どうなることかと思いましたけどねー(^^;;
ミステリを期待しなければ、なかなかのミステリ小説として読めるのではないかと。(笑/期待「しない」のが重要ですw)

あー あと「ゴシック風味」も期待しちゃダメですよー
フリルが付いてて白黒ならゴスロリだろう! って思えるのでないかぎり。(^^;;

(以下、ほめてませんので、そのおつもりで)
ええと、まず、思いっきり大声で言わせてもらいたいのは
まともな考証は皆無ってことです。
「常識」の通用する世界じゃありません。(^^;; 知識があればあるほど、「ありえない」部分ばかりになっていくと思われます。

どこの言葉か不明な人名に地名。(例:「ヴィクトリカは男性名」だというんですが、少なくともフランス語でも英語でもラテン語でもドイツ語でもありません。ありませんよー(苦笑))
文化や風俗、習慣の見事な無視。(例:パイプで煙草を吸うのは欧米では男性だけです。)
地理的背景も歴史的背景も・・ ええと、ありえません。はい。

ということで「西欧のどこか」「1924年」なんて設定は忘れたほうが無難です。まともに考えたら呆れるか怒るかしかないわけで。
そんなことはスッパリ忘れて、「おとぎのくに」だと思っておくことです。
なんて言うのかな、そうね、ジブリ映画の「ラピュタ」とか、ああいう世界ですかね。


そして次に・・
この作者さん、文章は上手とは言えません。そこそこ経験はある方らしく、まあ、無難に押さえてはいるんでしょうけれど、でも、シロートの上手な作文という感じです。
描写もイマイチ。登場人物の服装はイラストに任せきり。部屋がどうつながっているかとか、そういう空間の位置関係も不明。モノには実体がありません。言葉のイメージだけですべてが進行します。
誰が誰に向かって話をしているのかも、しょっちゅうわからなくなります。口調での書き分けなんて存在しません。

そして論理的でも無いのです。「言葉が通じない」メンバーがいるのに、全員が孤児で国籍がバラバラとか、どうしてわかったんでしょ。
この手の「説明無しで言いたいことだけ書いちゃった」部分、けっこう出てきます。
論理の道筋を追って文章を読んでると、?マークだらけになります。(^^;;


と・・・ 欠点だらけ、に見えるんですよー こうやって書くとね。
実際、欠点は山ほどあります。途中で何度「もうやめよう」と思ったことか。
全体のおおよそ半分は、「まあとりあえず置いといて」と棚上げにすることになりました。

ですが・・ 意外なことに。
まったくもって意外なことに。
読後感は悪くないんですよ。これ。


ミステリとして見た場合、まあフェアプレイとか論理性とかはさておき、とりあえずトリックは手堅いものを使ってます。それほど荒唐無稽でもないですね。正直に言えば、この程度でミステリ小説として通用しちゃってるもの、沢山あると思います。
だからまあ、「ミステリ小説としては(とりあえず)合格点」でしょうか。
変にオカルト的な解決に流さなかったのも大変けっこうかと。(←これで評価に+10ポイントはいきましたw)

そして・・ それ以外の部分ですが。
「かわいい女の子と男の子が、共に危険に遭遇して、少しだけ前より親しくなる」という話として見れば、これも(とりあえず)合格点ではないかと。(「かわいらしさ」については、イラストの貢献度が高いですけれどね。イラスト無しで「かわいい」と思えたかどうかわかりません。)
ほのぼのとした感じです。
まあ・・ 男女を問わず、主役脇役を問わず、登場人物たちにはあんまり性格も個性もないんですけれど。

あとはそう・・ 部分的には変なところもありますが、全体として、物語に破綻がありません。
「あー ここ慌てて駆け抜けちゃったな」とか、「これ要らないんじゃないの?」という部分が少ないの。ちゃんと全体の構成が考えられて書かれてます。よくまとまってます。
あえて言えば「上手」です。


そう、「上手」(じょうず)なんだろうと思います。「うまい」じゃなくて「じょうず」
流行をほどよく取り入れ、ウケそうなネタをほどほどにちりばめて。イラストに任せちゃえるところの描写はあっさり切り捨てて。そこそこ有名どころのミステリからトリックを借用して。
自分の筆力を越えたものを書こう、なんて無理もしていません。
さぞかし編集さんに喜ばれるんじゃないかと思うような「上手さ」 営業スマイルでにっこりして「おじょうずですね」って言いたくなるような感じです。

ま、「ヒマつぶしに」読まれる程度のミステリ小説の・・ お子様版、もしくはライトノベル版、というところでしょうか。
これで考証的な部分にもうちょっと注意を払ってくれていれば・・と思わないでもないですが、まあ、マンガとかだと、こんな程度なんですよね。
いっそ架空の世界にしちゃったほうが良かったんじゃないかしら。現実の(世界史的)事件に結びつけなくても、十分いける話でしたし。(現実世界だと思うと考証欠如が気になるんですよー せめてロシアを入れましょうよ。あと「アラブ」は国名じゃないですってば。)


そんなわけで「読後感は悪くない」けれど、「あとになーんにも残らない」のでありました。
好んで続きを買おうとか読みたいとかは思わないけれど、「ライトノベルをどれか買って読め!さもないと・・・」って脅されたら、このシリーズでもいいかも。


・・・ふう。
感想書くほうが、読むよりよほど大変でした。(苦笑)
スポンサーサイト
* テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌 *
読んだ本の話 * Com(0) * Tb(0) * page top↑ * [Edit]
Comment to this entry
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
Trackback to this entry
インフォメーション
猫写真ブログ作りました.。
うちの外猫たちを
見てやってください
最新の記事
カテゴリ+展開メニュー
  • 猫写真(5)
  • 読んだ本の話(60)
  • ゲームの話:金色のコルダ(37)
  • ゲームの話:遥かなる時空の中で(25)
  • ゲームの話:乙女ゲーム(23)
  • ゲームの話:BLゲーム(12)
  • ゲームの話:幻想水滸伝(30)
  • ゲームの話:その他(33)
  • 見たものの話:映画とテレビ(8)
  • ブログと日常(141)
  • ネットライフ(14)
  • 未分類(1)
過去ログ*ピックアップ
プロフィール

あtoん

Author:あtoん
性別:女
年齢:三十路後半
家族:祖母&母&妹 平均年齢57.25歳

学術書でもBLでも。バッハでもアイドルポップスでも。
ジャンルがどうでも「面白いものは面白い」し「ダメなものはダメ」だと思うのですよねー

ゲーム好きに40の質問への回答
「元」女子高生に50の質問への回答
オススメミステリ

ブロとも申請フォーム
Tree-Comment
月別アーカイブ
リンク
順不同。というか、登録順。
勝手にリンクしています。
リンクしちゃダメという方はご連絡ください
情報源サイト
このブログをリンクに追加する
ブログ内検索
あtoんへのメール
匿名・匿アドOK。お気軽にどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

Amazon サーチボックス
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。