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『マリア様がみてる』 あるいは アンチ・ドラマチック 
2006 / 06 / 12 ( Mon )  17:24
昨日から「さて、どう書いたものか」と思い悩んでいた中身なんですが、なんとなく手がかりが出てきた気がするので思いきって書いてみましょうか。

『マリア様がみてる』シリーズ・ファーストシーズン読了感想です。
あ。「ファーストシーズン」と勝手に名付けたのは、
『マリア様がみてる』~『黄薔薇革命』~『いばらの森』~『ロサ・カニーナ』~『ウァレンティーヌスの贈り物』(前後)~『いとしき歳月』(前後)
この8冊。一番最初の『マリア様がみてる』で3年生だった3人が卒業するまでの部分です。


ごくごくおおまかに言えば、巻末の宣伝文句にあるごとく「お嬢様学園コメディ」でしたね。
話によって出来の善し悪しはあるものの、どれもとりあえずの水準は超え、気持ち良く楽しく読めます。
・・・でも、やっぱり1冊目が一番上出来、かな?
 >>1冊目の感想はこちら


「女子校出身者はこれをどう読む?」とばかりに押し付けておいた妹が、(昨日の「雑感」で「読まないみたい」と書いたばっかりなのにw)ようやく手を出してくれまして、そして、わたしとは大違いの感想を持ったようです。
いわく「宝塚風?」「腐女子ならぬ腐男子というのがいるなら、彼らご用達本?」
そう・・ わたしには好評だったけれど、妹にはどうも「ついてけないーー」だったのだそうで。
・・・とか言いながら、2冊目以降に手を出しているのはなぜでしょう。(笑)

妹のことなんて横道みたいですが、いちおうこれも本題に関係してたりします。


と、以下からグダグダした感想になってます。「感想」というより「読んで考えたこと」かな。いつもにもまして、レベル低いです。(^^;;
『マリア様がみてる』シリーズについて、ネタバレ配慮をしていませんのでご注意を。
ああ、あと、まかり間違っても「萌え語り」にはなってません!

さて。
シリーズ1冊目は、「平凡を絵に描いたような」福沢祐巳ちゃんが、憧れの才色兼備の先輩「赤薔薇のつぼみ」こと「祥子さま」の「妹」になるまでの話でした。
その後、
『黄薔薇革命』で、姉妹のように育ち「守る-守られる」の関係だった「黄薔薇のつぼみ」と「その妹」の間に起きたトラブルが。
『いばらの森』で、(女同士であっても)「本当の恋愛」らしきものを経験した「白薔薇さま」の話が。
『ロサ・カニーナ』では、その「白薔薇さま」の関心を得ることを巡っての、「白薔薇のつぼみ」と「ロサ・カニーナと呼ばれている生徒」との対立(?)が。
『ウァレンティーヌスの贈り物』では、「薔薇さま」に憧れる一般生徒たちと「薔薇のつぼみ」との半日デートを賭けて、つぼみの「妹」たちが競う話が。
そして『いとしき歳月』では、卒業を控えた「薔薇さま」たちの心情や行動、そして彼女らの高校生活への回想が。
描かれていた・・ と、ま、あっさり集約してしまいましょうか。


最初にも書きましたが、「学園コメディ」です。これ。
ゲラゲラ笑うようなものではないと思いますが、なんとなく楽しく、時にニンマリしつつ、女の子たちの心情と成長を追う話・・ と言っていいのではないかなと。
現実にこんな学校(&生徒)があるとは夢にも思いませんが、それでもフィクションなりのリアリティを保ちつつ、少女っぽい、甘酸っぱい気分を楽しめます。

あ、まあ、少女小説としての出来は、やっぱり1冊目に尽きちゃいますけどね。(^^;;
だんだん物語の緊密度が低下して、軽くなっていってます。『ロサ・カニーナ』ぐらいまでは、なんとかテーマとか、そんなものが感じられますけれど、その後は「お気に入りの登場人物たちが活躍するのを見たい!」という要望に応えてるだけ、のような気が。読みやすいけれど、手ごたえはどんどん下がってますね。
(セカンドシーズン(笑)からが、どうやら雑誌連載の「もともと」だったらしいので、この先がまたちょっと楽しみですけれど。)

ところが。いろいろ欠点はあるにせよ。
これ、わたし、好きですよー ええ、もう。大好き。
フォントサイズ大きくして言っちゃいます。(笑)


さてここで、わたしの妹の話です。
2歳年下のわが妹は、中学から、それなりに伝統のある私立の女子校に通っておりました。
中学~高校の6年間ですね。
荒れまくっていた公立中学から、バリバリ進学校の公立高校へ進んじゃったわたしとは、かなーーーり違う経験をしてるわけです。

彼女いわく。
「文章は上手だから読めちゃうけど、どこがそんなに面白いのかよくわからない」「宝塚みたいにキラキラした世界で付いていけない」「こんなのありえないーー!」
などなど。
わたしが「おすすめっ!」と押し付けちゃった理由が「??」なのだそうです。

これを聞いて、わたしもまたビックリ。
「キラキラした世界」だなんて、思いませんでしたから。
祐巳ちゃんが、きれいで素敵な先輩祥子さまに憧れ、ドキドキしちゃったりする気持ちも、(妹は「わからない」そうなんですが)「あー、なんかわかるー」と思いつつ読んでましたし。
(ここで面白いのは、妹は女子校時代にすてきな先輩に憧れたりしたことがあるそうなんですが、わたしはそういう経験皆無だということ、かも。)

ま、「現実の妹」は、相性のあう相手を選べちゃう作中の「疑似姉妹」とは違って、徹底して違う価値観だったりすることがありうる、ということで。
ほんと、妹とわたしと、クラスメイトとかだったら「絶対に友達にはならないタイプ」なんですよ。(笑)
でも、おかげで「違う感じ方の他人」の「感じ方」を、徹底的に深く話し合う機会に恵まれました。これは本当に、姉妹がいて良かったと思う点ですね。姉妹でなければ、泣いたり(妹)、腹を立てたり(わたし)しながら、それでも意見を交わし、互いの感じ方考え方を深く理解しようとなんてしないでしょうから。

で、数時間、この本をネタにおしゃべりしまして。
(それじゃ先は読まないんだろうな~と思った)わたしが「あの人は先でこうなるよー」「この人はね~」なんて話をしたせいか、あるいはとにかく「手軽に読める本が欲しかった」からなのか、妹は続編に手を出しました。(続編の感想はまだ聞いてないんですけどね)

そしてわたしも、「言われてみれば、なんでこれ、わたしにはこんなに面白かったんだろう? 小説の出来として傑出してる・・とまでは思わないのに」と、考え込んでしまうことに。
手慣れた「巧い」話だけれど、それだけと言えば「それだけ」ですし。


そして半日ほど考え込んだ結論は。
「ドラマチックじゃないから」

うーん。変でしょうか。でも、たぶん、そこが(わたしにとって)このシリーズの一番魅力的なところなんですよ。
作中どんなに悩んだりジタバタしたりしてみても、本当に命に関わるようなこと、存在の根幹に関わるようなこと・・ ではない。
学校と家庭に守られた世界。「お嬢様学校」であることで増幅される、「お行儀の良さ」(あの学校で校内暴力なんて考えられませんw)と「安定した生活」

読んでいて「しあわせ」なんです。
(お笑い、という意味じゃない)「コメディ」って、こういうものであるべき・・ なのかも。
あれこれ起きる「事件」にしても、登場人物たちも(暗黙のうちに)理解しているとおり、「本当にいかんともしがたい一大事」ではありません。
本来なら「いかんともしがたい~」になりそうな、白薔薇さまの同性との恋愛事件も、あくまで「回想」でしかなく、あんまりつっこんだ書き振りにはしてませんしね。(このテーマを本気で書くには、コバルトはふさわしい場所じゃないでしょう)

いわゆる「ライトノベル」に、異世界ものやファンタジーが多い理由の一つは、そこが「命に関わるような重大事件」を起こしやすい舞台だから、ということもあると思います。
ドラマを盛り上げるのに適してるんですね。
現代日本の日常生活で、読者が心臓をドキドキさせるようなドラマチックな物語を描くのは、難しいことでしょう。ライトノベルに限らず、社会問題を追及する!ことは出来ても、「徹底してドラマチックな物語」を編むには、現代社会はあんまり適した環境じゃありません。

そういうドラマチックな話、決して嫌いではないです。わたしも。
ですが・・ そう、「人生はドラマチックが一番!」と強がって生きるしかない、それなりに起伏の多い人生をここまでやって来ますと、ね。「平穏な日常の幸せ」に、ついつい憧れてしまうのかもしれません。
自分が高校生だったら・・ たぶん、決して、憧れなかったであろうもの。なんですが。
(実際、学生時代にはこういう話は苦手でした。(^^;; もっとドラマチックなものを求めてましたねー)


そういうわけで「アンチ・ドラマチック」
これがタイトルになりました。
別名、「わたしもトシをとったもんだわ。ヽ(´ー`)ノ フッ」ということですね。(笑)
こんなに長々と書いて、それが結論かい!(けっ) と呆れられそうですが、ま、お許しを。(^^;;

--
注:とか言ったって、別にわたしが今現在、毎日「死ぬか生きるか」なんて生活をしてるわけじゃ(まさか)ないですよー(笑) このトシになって「かわりばえのしない毎日に飽き飽きして」いないのは、それなり幸福なこと、なのかもしれませんけど。

---
P.S. そうそう、余計なことながら。なんでこれ赤薔薇とか白薔薇とかはフランス語じゃなくて、「赤い薔薇の一種の品種名」「白い薔薇の一種の品種名」(たぶんラテン語)なんでしょうね?
ロザ・ルージュ(赤薔薇)、ロザ・ブランシュ(白薔薇)、ロザ・ジョーヌ(黄薔薇)ではいけない理由があったのかな? その後ろについてる「つぼみ」(アン・ブゥトン)とか、「妹」(プティ・スール)とかはフランス語なのに。
ま、そういうふうだったら、『ロサ・カニーナ』(これも品種名)は出来なくなっちゃう話なんですけどねー
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