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読了:『マリア様がみてる』(19:15追記) 
2006 / 05 / 28 ( Sun )  02:25
さて、『ライトノベル・シリーズ1冊目続々読書計画』は進みます。(→計画経緯その1経緯その2経緯その3

今度はこれです。
『マリア様がみてる』今野 緒雪 コバルト文庫(集英社)
**内容(カバー裏紹介文より)
純粋培養の乙女たちが集う、私立リリアン女学園。清く正しい学園生活を受け継いでいくため、高等部には「姉妹(スール)」と呼ばれるシステムが存在していた。ロザリオを授受する儀式を行って姉妹となることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。高等部に進学して、まだ姉を持っていなかった祐巳(ゆみ)は、憧れの『紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・ブウトン)』である二年生の祥子から、突然「姉妹宣言」をされるが!?

オタク系とおぼしき男性ファンが多い・・ ことは知っていたのですが、「はやりものには手を出したくない」あまのじゃく気質が災いして避けていたシリーズ。
でも、コバルト文庫の「少女小説としての品質水準」には、それなりに信用を置いてますので、それほど大外れということもあるまい・・ と、思いつつ読み始めたんですが・・・


いやぁ、面白かった!

大声で言っちゃいます。はい。
読み始めたら止まりませんでした。今まで読んだ3冊は、途中休憩を入れたりしながら(最近集中力足りないんで)読んでましたが、これは一気に最後まで行きました。
そしてそのまま、中学から女子校だった妹の元へ強制貸出です。(笑) いや、実際の「女子校」ってものを(妹経由で)知らないでもないんですがね。(わたし自身はずっと公立で共学。高校は男女比2:1、大学なんぞ男女比9:1でしたけどw 女子校とは ほど遠い環境ですな。)

物語の設定は、なんだか「すっとんで」ますし、これ、変な言い方ですがBLものによくある(もちろん男子校で、だけど)設定だったりもしますよね。(笑)
(ま、実際にイギリスのパブリックスクールとかそういう場所にあった習慣の・・フィクション化されたもの、らしいですけれど。)

そして物語も、登場人物を全部男性に変えればBLもの・・・
「百合もの」として男性ファンが付いたのもうなずけます。(笑)

でも、決定的に違うところは・・・ そう、書き手も読み手も(少なくとも本来は)女性だということ。(「女性」ってより、元も含めた「女の子」かな。)
だから登場人物達の性格付けや心理描写に無理がありません。巻末の作品リストを見るかぎり、この作者さん、コバルトじゃ手慣れたベテランさんのようですし、押さえるべきところはキッチリ押さえてます。
間違いなく「正統派少女小説」で。(『クララ白書』や『アグネス白書』(女子校の寄宿舎コメディ)の系譜・・だと思うんですけどね。)
少女向け作品にありがちな、変な(後ろ向きの)ナルシシズムにひたったりすることもなく。
予想以上に上出来でした! いやぁ、感心しましたって。

「赤薔薇さま」とか呼ばれても、中身は(ま、お嬢様だけど)ふつうの女の子だし、必要以上にキラキラしたりもしません。
で、主人公の女の子も「ふつうの子」という設定で、「普通のはずだけど実はすごい」じゃなく、ほんとに「ふつう」なのね。でもとても真っ直ぐな良い子で。(まあ、ちょっと高校生にしちゃオクテな感じですが、「箱入りお嬢様」という設定だし、こんなもんですかね?)
でも、男性が女の子を書くときにありがちな、「ありえないほど純粋」「ありえないほど無邪気」なんてこともなく。(もちろん「ありえないほどエロエロ」とか、そんなこともなく)

そして何と言っても、「誰もがバカじゃない」と同時に「高校生にはありえないほどパーフェクトでもない」
現実には存在しえないけれども、(フィクションなりの)「女の子としてのリアリティ」が感じられ、生き生きとして、とても魅力的です。
(比較すべきじゃないんですけど、コルダの天羽ちゃんや冬海ちゃんよりも、実在しそうな気がします。ゲームと小説では「描き方の深さ」が違うのだから、比較しちゃいけないんですけれど。)

そういや、唯一の男性の登場人物の描写も・・ いいですねえ。
「すごく立派だけど、自己中心的」という性格付けが、(これを読んでくださってるかもしれない殿方には失礼ながら)まちがいなく「男」ですよ、これ。
男の人って(特にエリートと言われるような人って)とかくにそういう生き物なんですよね。(ふ


んで、これは・・ うーん、百合もの??
こういう仲間意識というか、「女同士の共感」て、恋愛というよりは友情?友愛?じゃないかな。わたしだと、これは「妹との関係」に近い気がします。まさしく(呼び名だけじゃなく)ほんとに姉妹なんですけれどね。(実の姉妹は相手を選べませんがw)
ま、女の子は(せいぜい手をつないだり肩を寄せ合ったりするぐらいの)「精神的な恋愛」でも、けっこう満足できちゃったりしますから、そういうものだと考えてもいいかもしれません。


あー でも、大笑いもしました。(笑) もちろん悪い意味じゃなく。裏もなく。でも、ちょっとだけせつなく。(あははw わたしも(元)女の子なんだなぁ・・ って感じですねー)

続編購入決定です。これは読まないと。


-----
で、追記です。

夜中ということもあって、少々興奮気味に書いちゃった覚えがあるので、もう一度全部読み返してみました。

「登場人物のリアリティ」に関しては、やっぱり「フィクションなりの」と注を付けときます。こういう学校やこういう女子高生が「本当に」いるとは思わない・・ けれど、それはもう、「書かれた」ものになった時点で、そういうものなのだから。
「ライトノベル的」というより「少女小説的」に、類型なのかもしれません・・
子供のころに読んだ「少女名作シリーズ」とか、そういうのを思い出しますね。やっぱり「正統派の少女小説」なんでしょう。

でも・・ うーん、他につっこみどころは、やっぱり見つからず。
物語の「まとまりのよさ」も、あるんでしょうね。よそ見をさせない、ということかしら。

あ。そうそう。
読み返しながら、じっくりとイラストを見ました。
わたし、あんまり挿し絵は見ないんですよねー(^^;; ライトノベルを読むという意味じゃ、どっか間違ってるような気もしますが。(笑)
「3次元なんて要らない、2次元で十分!」と主張する方をよく目にしますが、わたしは「1次元で十分」なので。(大笑/文字だけでいいんですよー 文字だけで恋にも落ちられます。(断言))

で、イラスト・・ これ、女の子同士ですが、これが男の子の絵だったら「BLものよねー」と言ってしまうような構図ですよね。どれもこれも。(^^;;
男女だったら・・ うーん、どうでしょう? 男女の恋愛モノだと、こういう構図にならないような気がします。どこが違うんですかねえ。

物語は・・ そう、男女の恋愛モノじゃなく、BL的な恋愛モノのようなノリなのに、やっぱり「いやらしくない」
(というより、BLが「女性の描く夢」である以上、あっちが少女小説的構図をそのまま使っているということなのかな)
楽しく気持ち良く読めて、さいごはほんのり心が温かくなる・・・ 感じ、ですね。
しあわせな読後感です。

・・・あああ、しょせんわたしも(元)「女の子」だというわけですよーw
男性の要らない、こういう暖かくて幸せな世界に、ふわふわと浸かっていたい気分ですよ。あはは。(^^;;
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