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読了:『人買奇談』 
2007 / 04 / 14 ( Sat )  22:47
eBOOK-OFFの「3冊買うと~云々」キャンペーンで手を出した本、もう1冊。
ちなみに、このキャンペーンで文庫本を3冊買うと・・・ メール便とは思えない!大きな(でも薄い)箱に入ってくるのですよー 70センチx40センチぐらい、かなぁ(計測せずに箱はつぶしてしまったw)・・・ こんなサイズで「メール便」てのは、嘘ですよね。(^^;; 
まあきっと、黒猫さんがこのサイズのサービスをはじめたんで、「3冊だと送料無料」なんてキャンペーンをはることになったんでしょうけど。
(もちろんポストには入らないので、玄関のノブにぶらさげて行かれてしまいます・・・)

あー っと。そうそう。本ね。
よく名前を見かける作者さんなので、試しに買ってみました。

『人買奇談』椹野 道流 講談社X文庫ホワイトハート
**内容(「BOOK」データベースより)fromアマゾン
「夢を…買うと申すか」深淵のような瞳の底で、妖しい微笑が揺らめいた。世にも美しい娘の姿は、黄金の光に包まれて、天女のそれに紛うかと思われた。だが、次の瞬間、天本と敏生の眼前で繰り広げられた光景。―それは信じがたいまでに恐ろしく、そして哀しいものだった…。精霊の血を継ぐ少年と、美貌の追儺師が術を駆使して、百鬼妖魔を討ち破る!第3回ホワイトハート大賞「エンタテインメント小説部門」佳作。

人買奇談 人買奇談
椹野 道流 (1997/07)
講談社
この商品の詳細を見る

えーーっと、これは。
BL、かもなぁ・・・ (^^;;

イケメン陰陽師(いや「追儺師=ついなし」と名乗ってますが)と、クルクルお目目のカワイコちゃん系少年がくっつく話、じゃないんだろうか。これ。外見や性格設定も、「典型的な攻」と「典型的な受」って感じがします。
公募賞応募作ですが、あからさまに「シリーズ化前提」という感じで、今回は(まだ)キス程度ですが「なぜかわからないけど惹かれる」なんて描写からしても、「シリーズが進むに連れて、しだいに近づいていく二人の関係」とか、そういうことになりそうです。
(で、実は「そういうこと」じゃないのだとしたら、逆にすごいなと思うんですけれど(笑))


面白かったのは巻末の選評。
この作品についての評が

川又千秋氏評:
 せっかく魅力的な舞台を用意しながら、登場人物がそれをないがしろにしている。(後略)
ひかわ玲子氏評:
 キャラクター造形と設定が魅力的。肝心の物語に工夫がなかったが、これだけ人物が書ければ、十分にプロとして活躍できる。

ね。「登場人物」についての評価がまるで違うの。
(ちなみにもう一人の選考委員夢枕獏氏は、この作品についてのコメントはなし。もう一つの「佳作」作品について「ぼくの『陰陽師』を読んだ方なのだと思いますが」と書いてますが、ま、こっちも言わば「陰陽師もの」(「悪霊退治物」という意味で)だしねえ。「異世界ファンタジーが多すぎる」と苦言を書いておいでですが、「悪霊退治もの」も多すぎたんじゃないでしょうか。(^^;;)


と、それはさておき、内容に踏み込むならば、と。
(いちおう分割しましょうか。それほどネタバレになりそうでもないんですけれど)


カバー折り返しには「ネオ・オカルト・ノヴェル」なんて書いてありますが、まったく「こわい」ところはありませんでした。どう考えても「悪い結末になるはずが無い」ですし、対決シーンに巻き込まれる他人もいませんし。悪霊も迫力不足だし。
何が起こっても、あくまで「メインの2人を近づけるためのきっかけ」にすぎない、という感じがします。(だから「これはBLだなぁ」と。)


ただ、設定・・ というか細部の描写は、かなり面白かったです。

2人が知りあうきっかけは、イケメンお兄さん(表向きの稼業は小説家)の家の外壁近くで、少年(実は精霊とのハーフ)が行き倒れたことなんですが、この「行き倒れた事情」や、その後の回復期の描写に、妙なリアルさがあって、いいなぁと思ってしまいます。
他にも、悪霊退治を請け負う組織との「契約」(&契約金の受け渡し)だとか、悪霊が出現する老人ホームの実態とか、「現実的な部分が 現実的」(変な言い方ですが)なのが、とても魅力的でした。
しかも、悪霊退治組織のエージェントの表稼業が高級外車のセールスマンだったり、微妙にユーモラスな味があって。
(まあ「若くてイケメンのベストセラー作家」とか「父に邪険にされる薄幸の少年」とか、「いかにも」な部分も沢山あるんですけれどもw)


それに対して、残念ながら、情緒とファンタジーに関しては力不足な感じ。

「美しく哀しい」はずの悪霊からは、問題の「情念」が伝わってきませんし、老人たちが「夢を買う」行き詰まった感情もわからない。
問題の2人が「惹かれあう」気持ちも、当人たちが「なぜ」と思う以上に、読者にとっても唐突で、共感したり思い入れたりする部分がありませんし。
精霊や雑霊の描写、呪文を唱えたり悪霊を解脱させるシーン(本来なら、とても美しいもののはずなのに)なども、今一つイメージがわきません。
(それにしても、なんだってああ「呪文」の類いを延々と書き並べるんでしょう・・・ 某スレイヤーズ!あたりからの影響なんでしょうか。(^^;; 読み飛ばすしか、どうもならないじゃんよぅ)

全般に、あくまで「言葉の上でだけ」という印象で、「要・ブラッシュアップ」と言いたくなってしまいます。(それほどオリジナリティがあるわけじゃないにしても)アイデアは悪くないんだけど、「描ききれていない」のだろうなと思うので。


ま、ストーリーそのものは「たわいもない」としか言い様がないので・・・
同じような「悪霊退治もの」なので、つい比べちゃいますが、以前に読んでいた『英国妖異譚』(の1冊目)に比べると、「こわさ」や「情念の深さ」で、かなり見劣りがすると・・・ 言わないわけにはいきません。

が。
実は、もう何冊か読んでみようかなと。

なんて言うのかなぁ・・ 「現実的な部分が現実的(しかもユーモラス)なのが魅力」と書いたんですが、そのあたりが妙に気になるというか、ひっかかるというか。
書き慣れて小説として大化けしてくれるのか、あるいはBL方面に走って(わたしにとって)イマイチになるのか・・・ わかりませんが。


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