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読了:『ムーン・ファイアー・ストーン〈1〉金と銀の旅』 
2007 / 04 / 13 ( Fri )  19:20
eBOOK-OFFが「3点買ってクレジットカード決済にすれば、合計額に関係なく送料無料」というキャンペーンをやっていたので、それに乗って買ってみた本。
選んだ理由は・・・ うーん、なんだったかな、出版社別のところからX文庫の在庫リストを出して、そこから「なんとなく」で選んだんですけれども。

意外に「当たり」でした。「大当たり」までは行かないけれど。
まったく知らない作者さん、まったく知らないシリーズ・・・ だったんですけれどねえ。
(まあ、わたしはコバルトやX文庫、いわゆる「女の子向き文庫」にはほとんど手を出したことが無かったので、実は有名なシリーズなのかもしれないんですけれども)

『ムーン・ファイアー・ストーン〈1〉金と銀の旅』小沢 淳 講談社X文庫ホワイトハート
**内容(「BOOK」データベースより)fromアマゾン
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという―。広大な砂漠を放浪するリューとエリアードは、偶然出会った隊商に助けられた。長のハルシュ老の勧めで、隊商と一緒に旅をすることにしたふたり。しかしそれが、事件につながろうとは…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚開幕。

ムーン・ファイアー・ストーン〈1〉金と銀の旅 ムーン・ファイアー・ストーン〈1〉金と銀の旅
小沢 淳 (1991/04)
講談社
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読んだ感じを一言でいうなら「デュマ?」 ・・・というところ。
あ、大デュマの方です。ダルタニヤンやモンテ・クリスト伯の作者ですね。
なんというか、妙にゴージャスな雰囲気が似通ってるとでも言いましょうか。それも、修飾語を駆使して(時に自己陶酔的に)褒め称えるのではなく、わりにシンプルな文章の中に華やかな事物が混ざる、いわば「名詞系ゴージャス」、かな。
もっとも、ドラマ的にも情念的にも、デュマほどの強烈さはありません。代わりに独特の「繊細さ」があって、大デュマが女性で現代人だったら、こんな風に書いたかな?という感じ。(あまりにもIF要素が多くて想像も出来ませんがw)

そして、思いのほかしっかりした「ファンタジーノベル」でもありました。
「ライトノベル」じゃないんですよー これ。(ああ、今ごろ出版年を見ましたが、これが出たころにはまだ「ライトノベル」という言い方はありませんでしたね)
確かに、女性向けというか女の子向けっぽい設定ではあるんですが、「ティーン向け小説」であるよりは、やっぱり「ファンタジー小説」なんですよね。解説でタニス・リーが引き合いに出されてましたが、タニス・リーほど妖艶じゃない、かな。わたしが思いだしたのは『夢の蛇』(マッキンタイア)でしたが。
とにかく、そういう、ハヤカワ文庫FTとか創元SF文庫とか、そのあたりで出てるようなファンタジーに近いです。


しかし、実は、ネットショップで(現物を見ずに)買うということの危険もありまして。(^^;;
いや・・・ アマゾンにも表紙画像は無かったものの、もともとイラストで小説を選ばないので気にしていなかったんですけれど。
これ、表紙が紫堂恭子さんの絵です。かなり沢山入った本文中のイラストもすべて。
・・・ わたし、紫堂さん、苦手なんですよねー (苦笑) いや、絵柄はロマンチックだし、構図もデザインセンスがあって上手だとは思うんですが、とにかく苦手で。見てるとボリボリとどこかを掻きむしりたくなってしまうの。(照れくさくて「かゆい」とかいうのとは、また別物で)
なまじにたっぷり文中イラストが入っているだけに、妙に苦痛でした。(苦笑) これは(これも?)予想外だったなぁ・・・(^^;;

そのうえ、井辻朱美さんが解説をつけてます。(作者以外の解説がX文庫に付くなんて知りませんでしたー)
わたし、井辻さんも・・・ ええと、「文章」がちょっと。生理的に合わないらしくて、翻訳・評論・小説のどのジャンルでも、読みながら「ガラスをキィキィこすられてるような」不快感があるんですよね・・ いや、内容的には嫌いじゃない、というか、けっこう好き(だからそこそこ読んでるんだけど)なんですが。なぜか「文章」が合わないの。


ええ、もう、ほんと。
イヤになっちゃうぐらい、いろいろな部分で「予想外」でしたわ。これ。(^^;;


でも、小説自体は、けっこう気に入りました。
「思わぬ拾い物」ではありましたよ。本当に。


(というところでネタバレ回避用に分割します。)


えーっと、どうやら絶版(品切れ?)のようなので、まずは概要から。
内容説明は間違っちゃいないんですけどね。

どうやら、この世界にはもともと4つの星があって。そのうち2つはまぎれもない「月」で、あとの2つには人間が住んでいた、らしく。
人間が住む2つの星では、どちらも「空には3つの月がある」と思われていた、と。
(この2つの星の間に相互交流があったかどうかは、少なくとも1巻ではわかりませんが)

ところがあるとき、その「人間が住む星」の1つが、崩壊してしまった。
そして、そのタイミングで(裏にどういう事情があるかも今のところ不明ですが)、崩壊した星から2人の人間が、もう1つの「人間が住む星」に転移した・・・ということらしく。
その転移した2人が、金髪のリューと、銀髪のエリアード。
もともとはリューがとある国の王子さまで、エリアードはその副官。権力争いに巻き込まれて、攻め込まれ、もはや死ぬしかないという状況に陥っていたところでの出来事。

転移してきた後、いったいどういう暮らしをしていたのかは語られませんが、2人はのんきな放浪者となって、あちこちで傭兵まがい、用心棒まがいのことをしながら、ふらふらしている様子。
ところが、トラブルに巻き込まれて、準備もないままに砂漠をさまようことになり、あやうく死にかけたところを・・・ 予言に導かれたという隊商に救われることになりまして。その予言のまま、なにかしら「重要なもの」を届けに、邪教がらみの内紛の起こっている隣国へ向かうハメになる・・・

と、まあ、1巻はそんな話。
砂漠や砂漠の雨、オアシス、にぎわう交易街などの描写もなかなかに美しく、想像力をそそられます。


物語的には、まだまだスタート地点で「謎ばかり」という状況ですが、おもしろかったのは、金髪のリューと銀髪のエリアードの関係。
この二人、なんと互いに「愛してる」と言い合う仲、なんですよねえ。でもBLではない、という。(まあ、この出版年には、まだ「BL」(ボーイズラブ)という単語もメジャーではなかったはずだけど)
肉体関係があるのかどうかも不明ですが(キスシーンはあるけど)、彼ら、それぞれに女性に色目を使ってみたり、実際に女性と関係してみたり(こっちはちゃんと肉体関係があり、その描写も出てきます)、なんというかまあ、「愛し合っている」のは確かとしても、それがはたして恋愛感情なのか、もっと別のものなのか・・・? という感じなんです。(いちおう告白しあうシーンで「おぞましいと思うか」なんてセリフもあるんで、肉体関係有りの恋愛的関係ではあるんでしょうけれども)
そして、恋愛そのものが物語のメインなわけではなく(←ココがBLものとの最大の違いですが)、あくまで「友情」とか「信頼」とかをドラマの背景に描くのと同じような感じで、彼らの「愛情」も描かれているあたりが、たまらなく魅力的です。「大人同士の関係」という感じがするんですよね。


他にもなにやら「銅の仮面」を付けて颯爽と(彼らの)窮地を救いに現れた男がいたり、妙な黒魔術師や、もっと妙な邪教(だろうと思うんだけど)集団が出てきたり・・・
こう、なんというか「熱のある文体」ではなく、さらっと書かれているので、謎の答えを求めて先へ先へと読みたくなるというよりは、情景描写や人間関係描写の作り上げた「この世界」に、ずっと浸っていたくなりました。少ししか出てこない脇役も、それぞれに型にはまらない魅力がありますし。

強いて欠点を探すなら、そのあたりが逆にドラマチックさの不足を感じさせ、読者を熱狂に巻き込まない「弱さ」であるのかもしれません。(事態そのものは大変なことだと思うんだけど、とにかく筆致が淡々としてるので)
登場人物が大人ばかり(「青いな~」という若者はいるけれど、子供はいない)なのも、中高生の読者には、共感しやすい身近なキャラがいない、ということになるのかもしれませんし。
(ま、こういうのはあくまでも「マーケティング的な側面から見れば」って話ですけれど。)



ま、とにかく、続きを買わなくっちゃね。全5巻+外伝いろいろ らしいので。


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