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読了:『運命は銀弓のように』 
2006 / 08 / 30 ( Wed )  18:48
さて・・ いやぁサクサク読み終わっちゃいますねえ。(^^;;
一冊1時間~1時間半。つくづくコストパフォーマンス悪いよなぁ。(苦笑)

『運命は銀弓のように』めぐみ 和季 角川ビーンズ文庫
**内容(「BOOK」データベースより)fromアマゾン
ジルベルボス王国の守護神・神獣“銀角”の生まれ変わりと言われる“聖転者”。女王の孫娘である少女ステラは、現在十八代目の聖転者だったが―ある日、運命は一変する。とある事情で、「偉大なる聖転者サマ」から盗賊見習いとなってしまったのだ!美形だけどモノにしか興味がない盗賊の青年ウォルハーツ、生意気な少年トート、修道士マーヴとともに、ステラは自分を「捨てた」国への逆襲をたくらむのだが…。

運命は銀弓のように 運命は銀弓のように
めぐみ 和季 (2005/04/28)
角川書店
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ええとですね。これはまた、まったく、あきれるほどに、見事な
文字で書いた少女マンガ
でありました。もうほんと見事に。

あるいは。
そうね・・・
コレをベースに乙女ゲームが作れるかも。
むしろ少女マンガより、乙女ゲーム寄りかな。うん。

ま、そんな話なんですよ。つまりね。

タイトルのセンス(作者じゃなく編集部が決めたようですが)だけは、どっちかつーとハーレクインロマンスですが。(^^;;

(いちおうネタバレ回避で分割してみましょうか。まったく全然ほめてませんので、そのおつもりで)


ヒロインのステラは・・ とりあえず最初の人物紹介をそのまま書き写せば
『ジルベルボス王国が神とあがめている<神獣>の生まれ変わりである<聖転者>。その十八代目で、現ジルベルボス王国女王ベアトリクスの孫娘。朝寝・夜更かし・ごはん代わりのお菓子・真夏のすっぽんぽんが憧れで、元気すぎる少女。』
・・・とのこと。
もうこれだけであとの説明は不要! って感じですよね。(^^;;
ちなみに年齢は・・・ 「17年前に(ヒロインの母親が)みごもった」という記述があるので、16歳か17歳というところ。ネオロマンスなお年ごろ、です。(笑)

物語は・・ 聖転者システム(実は本当の生まれ変わりじゃなく、そのふりをしてるだけ)を廃止するからと、仮死薬を飲まされて死んだことになり、もちろん無事に目を覚ましたヒロインが、その「うっぷん」を晴らすべく、知りあった(かっこいい)盗賊のお兄さんやら、「お目覚め後のお守り役」だったはずの騎士さまやらを巻き込んで、騒動を巻き起こす、というもの。
その間に、女王(ヒロインのお祖母様ですが)をめぐる陰謀だの、隣国の王座をめぐる思惑だのが判明し・・ 
結局のところ、「女王たる祖母も、知らん顔しているように見えた母親も、実はヒロインのことを愛して心配していること」「盗賊のお兄さんの暗い過去」「天然ぼんやり君に見えた騎士さまの裏の顔」などなどが判明して、あげく、ヒロインは盗賊のお兄さんと手に手をとって駆け落ちしました。と。

そんな話。
乙女ゲームにするなら、攻略可能キャラは盗賊のお兄さんの他、天然と見せて実はブラックな騎士さまに、盗賊のお兄さんの相方?で実は○○だったりする少年、あとは・・ 女王に仕えて暗躍していたらしい侯爵さま、あたりでしょうか。(笑)


って、ゲームに比していますが、まあそう思ってしまう理由はありまして。
まずもって、かっこいい男ぞろいのヒロイン周辺が、なんでこの女の子に惚れるのかが不明。
ヒロインにしても、妙に色っぽい・・というか、エロくさい?(笑)エピソードがあったきりの盗賊お兄さんに、いつのまに(ようやく気持ちの通った)家族やら国やらを捨ててまで駆け落ちしたいと思うほど惚れ込んだのかも不明・・・
「恋愛モノ」としては、ちょっと物足りない感じが強いんです。
(ゲームなら、その辺は「お約束」ですし、「描かれなかったエピソードがあるに違いない」ってプレイヤーが脳内補完することも可能ですからOKなんでしょうが。)

後書きを読むと、どうやら作者さんは、担当編集者さんに「ラブを!」「もっとラブを!」と求められたらしく・・ それがどこかで「ラブ」じゃなく「エロ」になってしまった・・と。(いや「そんなはずはない」と書いてますけれど)
編集さんが求めた「ラブ」ってのは、こーゆーことじゃないんじゃないかと、思うんですけれどねえ。
色っぽいシーンがあってもそれはそれで結構だけれども、(若い読者にはそれなり刺激的かもしれませんしw)でも、もうちょっとこう、なんというか。色っぽくなる前段階が欲しいでしょ。「外見がステキ」で「優しい言葉をかけてくれた」程度の「ラブ」なんですもの。もう少し何とか書きようがあったんじゃないかと思わずにはいられません。(小中学生の「初恋」じゃないんだからさー(^^;;)

ですがこれ、マンガだったら、もっと楽しめたかもしれないなぁとも思います。
キャラクターの外見。ヒロインの衣装。塔から飛び降りたり抱きかかえられたり。「見て楽しむ」要素はそれこそ盛り沢山です。(にしても、なんでまた「盗賊になる!」と言い張るお嬢さんが買ってくるのが、胸の開いたフリフリのミニワンピに太ももまでの長い靴下、顔を隠す仮面・・なんてシロモノなんだか。(はあぁ))
徹底した「ビジュアル重視」で、どのシーンも言葉としてより「画面として」想像する方が魅力的です。(たぶん作者さんも視覚的にイメージして書いてるんでしょうね)


えー あとは。
恋愛モノとして「以外」の部分については、ですね。
まあ、「ドタバタ恋愛モノ」のドタバタとしては、よく出来てます。プロットや伏線が破綻しちゃってるところもないですし。せっかくの「神獣」とかなんとかのファンタジーな設定は、まったく意味が無いに等しいんですけど。ま、その辺はあくまで「ラブロマンス(笑)」の添え物でしょうから気にしないことにして。
キャラクターの造形も良く出来てる、と言うべきかな。盗賊のお兄さんが家事万端得意だったり、少年が獣人(正確には違うけど)だったり、天然騎士さまに裏があったり、ウケそうなパターンをしっかり押さえてます。
文章は安定しているけれど、ところどころで変に気取った言い回しや言葉遣いがあるのがちょっと気になるかなぁ。なんで普通の文章の真ん中に、妙な文語調が入るんですかね。

そして「結末」については・・・ うーん、こんなことでいいのかなぁ。
なにも「ためになるお話」を求めてるわけじゃないですがね。こんな「なんにも出来ない(しかも勢いだけでつっぱしる)お姫さま」が、そのまんま飛び出しちゃうって話でいいんでしょうかねぇ。
もう少し彼女が彼女なりに「成長」を見せてくれたら、嬉しかったんだけどなぁ。結局彼女がドタバタから学んだことは、「勝手だとばかり思っていた祖母や母が、実は自分のことを大事に思ってくれているんだ」ってことだけですから。これだけイロイロあったんだから、もちょっと大人になってくれよーと思っちゃいます。
駆け落ちするのはいいけれど、盗賊のお兄ちゃんがとんだお荷物を抱え込んだと後悔するハメにならないよう・・ 祈りますわ。(苦笑)


まあ全体としては、「小説を読んだ」気にはなれませんでした。
ファンタジー仕立ての少女マンガ一つ・・ 雑誌に載ってたから読むけれど、よほど絵が気に入ったんじゃないかぎり、単行本が出ても買わない、ってぐらいの感じかしら。(絵であれば見せ場も増えるんで、意外に夢中になれるかもしれませんが)

ああ、表紙を含め、イラストはね~ ものすごく可愛いですよ。でもイラストと設定だけ見てれば十分、かも。
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