アクセス解析
FC2ブログ
読書中:『時の車輪』シリーズ第1部『竜王伝説』 
2006 / 07 / 07 ( Fri )  18:14
さて久しぶりに「読んだ本の話」です。
先日eBOOK-OFFで1冊105円で買い込んだ『時の車輪』シリーズ第一部5冊。ただいま3冊目の真ん中あたり、ちょうど折り返し・・ですね。
この辺でちょっとメモっておかないと、いつになるかわからないんで。(^^;;

とりあえず引用は1冊目だけです。
『竜王伝説〈1〉妖獣あらわる!―時の車輪』ロバート ジョーダン ハヤカワ文庫FT
**内容(「BOOK」データベースより)fromアマゾン
近づく春祭の準備でわきたつエモンズ・フィールドの村を、突然の災厄が襲った。妖獣トロロークの一団が襲撃してきたのだ!だがいったいなぜ?「闇王」の眷属は、遙かシャヨル・グールに幽閉されているはずでは?たまたまこの地を訪れていた異能者モイレインと護衛士ランの活躍で、かろうじて妖獣の撃退には成功するが、やがてモイレインは村の三人の若者に驚くべき事実を…未曾有の大河ファンタジイ堂々開幕。

竜王伝説〈1〉妖獣あらわる!―時の車輪 竜王伝説〈1〉妖獣あらわる!―時の車輪
ロバート ジョーダン (1997/11)
早川書房
この商品の詳細を見る


さてこれ。

うーん。見事なまでの「指輪物語系」ファンタジー。
いや『指輪物語』系と言っても、それこそピンからキリまで。そして受けている影響の種類も千差万別なんですけれど・・・ これは「クオリティ:中」「被影響度:高」という感じかしら。
あー まだ序盤ですし(なんせこのシリーズは全10部で合計50冊以上あるみたいなんで)どっちの判定も「とりあえず」ですよ。あくまでも「とりあえず」

いや、でも、それにしても、そっくりですってば。(ため息)

(以下、例によって分割します。ほめてませんので、そのおつもりでどうぞ)

一番最初、村祭りに合わせて謎の貴婦人(モイレイン)が現れ、そして花火が準備されているという話が・・ 出たところで、すでに笑っていました。(^^;;
「祝いごと」に「花火」!
『指輪物語』の冒頭、ビルボの誕生祝いにそっくりです。もう、ほんと、笑っちゃうほど。

まあ、現代ファンタジーを書く人で、指輪に影響されてない人はめったにいないでしょうから(「読んだこともない」という論外(でしょ?)な方はともかくとして)、ある程度は仕方がないと思うんです。思うんです・・が、ねえ。

村の習俗とか、民俗学の知識を活用したっぽい設定は面白いんですよ。でも、どうにも物語の構造が。
これでそのまま、(当人たちには原因不明ながら)闇の勢力に追われる主人公(たち)を含めた7人が旅立ったり・・ それを黒衣の騎馬の男が追い掛けたり。
2冊目以降も(元は別に5分冊ではなかったらしく、1冊単位で見るとまとまりがわるいんですが)、追いつ追われつやら、空から見張る不気味な生き物やら、遺跡に眠る無関係な呪いやら、森に住む古い力やら・・ と、「ああ、これは『指輪』のアレだな」と思うところが多すぎるんですよねぇ。(^^;;

設定には魅力的なものが多いんです。村の自治を二分する「男議会」と「女会」の対立とか、人の本質をイメージとして見ることの出来る娘とか、細々とした表層はとっても魅力的。
・・・でも、物語の構造が、ねえ。あまりにも『指輪』そのまんまで。(苦笑)
いや、この設定だと、ああいう話にはならないはずだ・・と、思うんだけれど。思うんだけど。ね。
自覚して逆手にとってるのならともかくも、無自覚に『指輪』の構造をなぞってるんだとしたら、あまりにも・・・(ごにょごにょ)


まだ序盤だということもあるんでしょうが、小説としては、キャラクターの魅力より、ストーリーというか次々現れるイベント(としか言いようが(爆))で読ませるタイプ。
正直なところ、延々と2冊半読んでも、特に好きな登場人物も「いいなぁ」と思うところも見つかりません。(^^;; それでも「とりあえず先へ」と読ませちゃうんだから、大したものなのかもしれないんですが・・・ でも、ずーーーっと「これ、面白くなるのかなあ?」と思いながら読んでます。ほんと、面白くなるのかしら。「面白くなりそう」なネタはちらちらと見えるものの、今のところ「ちらちらしているだけ」です。
一方で、3~4章ごとに新しい登場人物が出てくるのは、いくら「設定ご紹介編」らしき第1部でもやりすぎじゃないかと思ったりも。

翻訳はまあまあ・・ だと思うものの、なんだか妙にそっけない文章、かな。これは元がそういう文体なんでしょうね。
「色気」というか「思い入れ」みたいなものが無くて、登場人物たちはゲームの駒のようにあちこち動かされてる感じ。まあ、そもそもが、人も出来事も歴史を織りなす素材の一部・・という設定らしいので、仕方がないのかもしれませんけれど。
どうにもイマイチ頼りにならない(キーパーソンらしき)3人の若者は、誰の一人称でも同じような性格で(苦笑)区別がつきません。男性陣よりよほどしっかり者(らしい)の女性たちも、誰もかも同じ性格で、なんというかなんというか。

それに合わせてか、情景描写も観念的。霧にまかれる描写があっても湿度も視界の悪さも伝わってきません(物語の都合次第でどうとでもなる)し、7人の人間が全員馬に乗って移動しているのに「音を立てるな」とか言われても・・(苦笑) どうやって馬の鼻息もひずめの音もさせずに移動してるんだろうと(しかもこの馬、走ってるんですよ)不思議でなりません。あー頭痛い。


にもかかわらず、なんとなく読み進めてしまうのは・・ うーん、なんでですかねえ。
好きだなと思うところもないけれど、嫌う理由も見つからないんですよね、これ。(^^;; 惹かれもしないけれど、抵抗も感じない・・ だから「あればなんとなく」読んじゃうの、かな。
とにかく今のところ、「謎」「新事実」「イベント」「謎」「新事実」「イベント」・・・の連続ですし。あ。でもドラマチックではないんですよ。(苦笑) ドラマ性は低いけど、とにかく次々と切れ目無く何かが起こってるんです。「なぜ彼らが狙われたのか」って謎も(予想は出来るけど)気になりますし。
もしかして面白くなるのは、第1部が終わってから・・なのかなぁ。うううむ。


ああそうか。
『指輪物語』系と書いたけど、こうやって振り返ってみると、これって『指輪物語』+『デューン』(砂の惑星)かも。巻末に「用語集」とか付いてるところや、超自然的な力を操る女性たちとか、『デューン』によく似てるかもしれません。
でも、やっぱり「後追い」は「後追い」であって、指輪にもデューンにも及びも付きませんが。指輪もデューンも長い話だし、物語が軌道に乗るまで時間がかかるけど、このぐらい読めばいいかげんメリハリもあったのに・・


余談ながら、この表紙&文中イラスト、とっても繊細で素敵な絵なんですが、内容には合っていないと思われます。(^^;; アマゾンへのリンクで1冊目の表紙画像が出てますが、この彼が田舎の羊飼い青年(ちょっと不器用なタイプ)って、そうは見えないでしょ?
ハヤカワ文庫の(この話の)紹介の仕方も、間違ってるんじゃないかなぁ・・ 少年マンガっぽい絵・・ええと『ダ イの大冒険』とか、ああいう感じの絵の方が、合ってるような気がするんですよねえ・・ 話もゲームのシナリオみたいなもんなんだし。

これだけケナしておきながら、それでも先を読んじゃいそうなのが、自分でもとっても不思議です。(^^;;
・・・「これ、面白くなるのかなぁ?」(爆)
スポンサーサイト



* テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌 *
読んだ本の話 * Com(0) * Tb(0) * page top↑ * [Edit]
Comment to this entry
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
Trackback to this entry
インフォメーション
猫写真ブログ作りました.。
うちの外猫たちを
見てやってください
最新の記事
カテゴリ+展開メニュー
  • 猫写真(5)
  • 読んだ本の話(60)
  • ゲームの話:金色のコルダ(37)
  • ゲームの話:遥かなる時空の中で(25)
  • ゲームの話:乙女ゲーム(23)
  • ゲームの話:BLゲーム(12)
  • ゲームの話:幻想水滸伝(30)
  • ゲームの話:その他(33)
  • 見たものの話:映画とテレビ(8)
  • ブログと日常(141)
  • ネットライフ(14)
  • 未分類(1)
過去ログ*ピックアップ
プロフィール

あtoん

Author:あtoん
性別:女
年齢:三十路後半
家族:祖母&母&妹 平均年齢57.25歳

学術書でもBLでも。バッハでもアイドルポップスでも。
ジャンルがどうでも「面白いものは面白い」し「ダメなものはダメ」だと思うのですよねー

ゲーム好きに40の質問への回答
「元」女子高生に50の質問への回答
オススメミステリ

ブロとも申請フォーム
Tree-Comment
月別アーカイブ
リンク
順不同。というか、登録順。
勝手にリンクしています。
リンクしちゃダメという方はご連絡ください
情報源サイト
このブログをリンクに追加する
ブログ内検索
あtoんへのメール
匿名・匿アドOK。お気軽にどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

Amazon サーチボックス